年収は
能力より場所で決まる
成果を出しても年収が上がらないとき、多くの場合は評価の問題ではなく、賃金テーブルの上限に当たっているだけです。
「がんばれば上がる」という前提が崩れているとき、努力の量を増やしても結果は変わりません。まず何が上限を作っているのかを見てください。
上がらない4つの構造
1. 業界の利益率。賃金の原資は粗利から出ます。利益率の低い業界では、個人がどれだけ成果を出しても分配できる額に限りがあります。
2. 等級ごとの上限。多くの会社では等級ごとに給与レンジが決まっています。レンジの上限に達すると、昇格しない限り上がりません。
3. 昇格の枠。上のポストが空いていなければ昇格できません。これは実力とは無関係です。
4. 入社時の設定。新卒一括採用の会社では、入社時の初任給が長く効きます。後からの巻き返しには時間がかかります。
今の経験がいくらで評価されるか聞いてみる
自分の市場価値は社内の評価とは別物です。まず相場を知ることから始めてください。
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自分の天井を測る
次の3つを調べると、今の場所でいくらまで行けるかが見えます。
①社内の等級表と給与レンジ。公開している会社もあります。無ければ、上の役職の人の年収から逆算します。
②昇格の実績。自分の1つ上の等級に、直近3年で何人上がったか。ゼロなら枠がありません。
③同業他社の求人票。同じ職種・同じ経験年数で、他社がいくらで募集しているか。これが最も直接的な比較です。
③が今の年収より明確に高いなら、問題は自分ではなく場所です。→ 業界で変わる年収
転職以外の手
動く前に、社内でできることも整理しておきます。
①異動。同じ会社でも部門で利益率が違います。稼いでいる部門に移れば原資が変わります。
②職種転換。間接部門から営業・事業側へ。レンジそのものが変わることがあります。
③昇格要件を確認する。資格、経験年数、実績。要件が明文化されていれば、そこを埋めるのが最短です。
④副業。本業の年収は変わりませんが、総収入は増えます。就業規則の確認が必要です。
これらを試したうえで動かないなら、場所を変える判断になります。
動くかどうかの判断
次に当てはまるなら、市場価値を確認しておく価値があります。
・3年以上、実質的な昇給がない
・自分の1つ上の等級に空きがない
・同業他社の求人票のほうが明確に高い
・今の仕事を続けても増える経験が見えない
・会社の売上や利益が数年下がり続けている
ただし「転職すれば上がる」わけでもありません。下がるパターンもあります。→ 上がる転職・下がる転職
IT・技術職としての相場を確認する
技術領域によってレンジが大きく変わります。実態を聞いてから判断するほうが確実です。
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